〖完〗子ども警察官の精華
 き~~んこ~~んか~~んこ~~ん♪

 チャイムが鳴って、精華は現実に戻った。


――えっ、もうこんな時間?――

 完全にだめだ。

 精華は、また興奮状態に陥った。


 ずっとこの調子で授業、休み時間、弁当を過ごしていた。

 幸い、顔が赤くならなかったから、誰にも気付かれなかった。

 
 だがそれとは裏腹に、想像すればするほど、不安が募っていく。

 どう対応すればいいのか、分からないからだ。

 OKしても冷やかされるのも嫌だし、断ったら蓮太がかわいそう。


――どうすればいいの??――

 対応の仕方を想像するが、いつも同じ結果。


 放課後が、楽しみのような、不安のような・・・よく分からない。


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