〖完〗子ども警察官の精華
 慌てて屋上を出て、階段をものすごい勢いで下った。

 そして、昇降口で靴に履き替えた。

 かかとをふんだまま、体育館に直行。

 部室に入り、荷物を置いて着替える。

 バドミントンシューズをはいて、ラケットを持ってコートへ。


 時計を見ると、ぎりぎりセーフだった。


――良かった。――

 思わず、地面に座り込みそうになった。


「精華ちゃん。はじめるよ。」

 友達の声で我に返った。

「あっ、ありがとう。」


 整列して挨拶をし、アップして・・・

 いつものように、部活が始まった。


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