〖完〗子ども警察官の精華
 でも、精華の頭の中は、ぐらりぐらり。


――何やったの?あの告白は。

  あっけない。

  最低なやり方だな。――

 精華は、生まれて初めて告白されたのだが、かなり不満を抱いていた。


――まぁ、答えで苦戦しなくて良かったじゃん。――

 そうプラスに考えても、すぐマイナスに戻る。


――ありえん。――

 
 いつもは楽しい試合も、今日は集中できなかった。

 精華らしくないミスを連発していた。


――皆に疑われる。集中しないと!!――

 集中しようとしても、すぐ意識は告白に戻る。

 余計に焦って、ミスが増えてしまった。


 こうして、立ち直れないまま部活終了。


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