〖完〗子ども警察官の精華
 その疑問だけが残る。

 時間が経てば、経つほどそれが強調される。

 
 部活があるから、早歩きで体育館に向かっていた。

 途中で時計を見たら、


――やばい!!――

 部活がとっくに始まっている。


――えぇぇぇ!!!――

 最後時計を見たのは、蓮太に連れ去られる前。

 それから、三十分以上も経っていた。

 最低でも、二十分ぐらいは気を失っていた計算だ。


 でも、今はそれどころではない。

 とにかく、体育館へ行かなくてはならない。


 無我夢中で、着替えて、走って・・・

 体育館が見えた。


――怒られる~~~。ひょえ~~~。――


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