〖完〗子ども警察官の精華
 それで、部活は始まった。

 遅刻したけど、碧には分からなかったから、試合には参加できた。

 その代わり、佳織のように体育館の外に出た奴は参加できない。

 
 精華は、一安心して、また不安要素が出た。

 そう、これ以上事件解決から逃げられないのだ。


 恐怖と戦いながら、事件解決しなければならない。

 怖くて、集中できるか分からない。

 でも、何百人もの命は、精華の手にかかっている。

 ある意味、気味が悪いが事実は事実。

 解決が遅ければ、大変な事態になる。

 また、新たな恐怖が生まれた。


 今度は、震え上がって力が入らない。

 何度も、何度もラケットを落とした。

 何度も、何度も体が動かなくなった。


< 58 / 209 >

この作品をシェア

pagetop