〖完〗子ども警察官の精華
 恐怖と戦いながらのバドミントン。

 こんなのは、普通ありえないのだが。


 これからは毎日、毎日恐怖との戦い。

 いつ、押しつぶされてもおかしくない状態。

 怖さという波が、精華の体に押し寄せる。

 そして、飲み込まれないように必死に踏ん張る日々。

 どこかに、助け舟がほしいところだ。


 でも、解決しないと誰がやるのか。

 警察でも、解決できない場所だから。

 怖さから逃げたら、相手の思う壺ではないのか?

 場合によっては、殺人だって起こる。

 皆の命を預かっている。


 精華は、我に返った。


――怖さから逃げてらんない。――


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