〖完〗子ども警察官の精華
 こんこん~♪

「失礼します。」

 すると、すぐに相談室の鍵を持って、望恵が来た。

 精華はその後についた。


――やっぱりあいつは。――

 圭輔は、精華たちを見つめながら思った。


 精華は相談室に入った。

 望恵は鍵を閉めた。


「万が一のことを考えて、やや小さめで話そうね。」
「はい。」

 部屋の中はたった二人だけだが、緊張感が漂っていた。


「昨日の事件について、いくつか疑問があります。」

 精華は、なぜか頭が真っ白になった。

 一度深呼吸して。

「まず、第一発見者は誰でしょうか。」


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