〖完〗子ども警察官の精華
――この事件は、うちのお手柄にするからな。――


 精華は、圭輔に負けないように頑張ることを決意した。

 すると、空が晴れるように、心が晴れた。

 上機嫌なのか、スキップした。


――あいつ、やっぱ可愛いやつだな。――

 圭輔は、くっくっくっっと笑った。

 でも、なぜかその顔は、哀しい顔をしていた。


 まだ昼休みが残っていた。

 精華は、事件ノートをまたこっそりと机の中にしまった。

 圭輔はまだいない。


――ふぅ~~。よかった。――

 精華は安堵した。


 
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