〖完〗子ども警察官の精華
 翌日の昼休み。

 精華は、望恵と二人だけで相談室にいた。


「昨日、福見先輩から話を聞けましたか。」

「もちろん。だけど、言葉ではうまく話せなかったから、紙に書いてもらったよ。」

 奈菜実が書いた紙を見る。


簡単にまとめよう。

 
 理子と仲がいい奈菜実は、昇降口の近くで喋っていた。

 奈菜実はトイレに行きたくなって、しばらく離れた。

 戻ったら、理子がいなかった。

 探していると、眠った状態で右腕から火が出ている理子を見つけた。

 すでに、碧と、和樹がいた。

 和樹の指示で、奈菜実は職員室に駆け込んだ。


「では、片桐先生を呼んでください。」

「分かった。」

 望恵は部屋をいったん出た。






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