〖完〗子ども警察官の精華
 こんこん~♪

 望恵とともに、和樹が入ってきた。


「事件のことについて、話せばいいよね。」

「はい。」

「じゃあ、知っていることについて全て話すからね。」
「お願いします。」

 精華は、奈菜実が書いた紙をノートに挟む。


「では、片桐先生はどのようにして、宇多田先輩を発見したのですか。」

「そうだね・・・。生徒と一緒にノックをして、ボールが飛んだんだ。
取りにいったら、仲川先生と、大浦姉弟が・・・」


――姉弟??――

「慌てていた。
よく見ると、宇多田さんの右腕から火が出ていたわけだ。」


――どういうこと。――

「そうですか。ありがとうございました。」

「もういいんだね。じゃあ、失礼するよ。」

 そういって、和樹は退室した。


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