〖完〗子ども警察官の精華
「次は、仲川先生を呼んでください。」

「分かった。」

 望恵はまた部屋を出た。


――この事件は・・・えっと、何時に起こったっけ?――

 ええ!!聞くの忘れたの?

 って思わず突っ込みたくなる。


 そうしているうちに、碧が来た。


「あの事件についてだね。」
「はい。」

 精華の背筋が急にピシッとなった。

 何せ、部活でしごかれているしね。

「では、仲川先生はどのような経緯で、宇多田先輩を見つけたのですか。」

 さっきと、ほぼ同じ内容の質問をした。

 和樹から聞いていなければ大丈夫だ。




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