〖完〗子ども警察官の精華
「棚岡さん。」

「あっ!すみません。」

 いつの間にか、ぼけっとしていた。

「ほかに聞きたい人いる?」

「あっ・・・大浦姉弟の二人。」
「分かった。」

「今日は、この辺で終わりにしたいと思います。」

「お疲れ様。明日、報告するね。」
「はい。」

 精華と、望恵は部屋を出た。


 廊下に一筋の光が差し込んだ。

 精華の心にも、一筋の光が差し込んだ。

 でも、まだ犯人は分からないところがある。

 それを追い求めて、わずかな光を頼りにしていく。

 最初から、まぶしい光があったら、精華の出る幕じゃない。

 だけど、光が少しでも多いと嬉しいのは確かだ。


 
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