〖完〗子ども警察官の精華
 放課後、いつものように部室に入った。

 佳織以外、誰もいない。


「ねぇ、精華。」

 佳織が急に声をかけた。

「なっ、なに。」

「精華は何派。」
「えっ?」

「精華は何派?」

「だから、何派って・・・。」

「えっ、二ヶ月のも間知らなかったの。」
「そう。」

 人数が多いのか、派閥ができていたんだね。

「みきさん派か、れのっち派か。」

 れのっちとは、副部長の高峯鈴乃(れの)のこと。

 こちらも人柄が良く、先輩後輩に人気だ。

 実力も県大会出場とある。

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