〖完〗子ども警察官の精華
 精華は、意外な顔していた。

 でも、佳織はびっくり仰天っと、今にもひっくり返りそう。


「大浦先輩と、高峯先輩って対立していたっけ?」

「えぇ~。先輩って呼ぶの。」
「当たり前で・・・。個人の自由だからいいじゃん。」

 何せ、今の時代荒れているしね。

『当たり前』って言ったら顰蹙(ひんしゅく)を買う。

 
 佳織は本当にひっくり返った。

「佳織。大丈夫?」

「あっ、大丈夫よ。」

「話し続けてもいいよ。」

「うん。
二年生の最初の頃から、どっちが人気で実力があるかって対立していたらしいぜ。」

「それで、部内を巻き込んでいるわけね。」

「そう。」


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