恋形
羽流と次郎は墓地にいた
隠れながら二人が見つめるその先には一つの墓石その前に
紀子と男がたっていた
男はお世辞にでも格好いいとはいえない
男を見て羽流は次郎に言った
羽流「どことなく、あなたに似ているらしいですよ」
羽流は次郎を茶化しているようだ
次郎は微笑むだけだった
羽流「しかし……プロポーズをするのに墓地を選ぶなんて、最近の流行りなんですかね??
もっとお洒落なバーとかでするものだと思ってましたよ
時代は変わるものですね」
次郎は羽流の言葉は聞こえていたが
答えず墓石の前にいる
二人をただ見つめていた
そうしているときに
男が紀子に話しだした
墓石を見て男が言う
男「ここが彼の…」
紀子「えぇ〜」
男が唾を飲み込み紀子をみる
男「もぅ一度
紀子さんにプロポーズをします!!」
紀子「はぃ」
羽流と次郎も男の言葉に耳を傾ける