恋形

一方、遊園地では考太と唯が
はしゃいでいる、どうやら二人もﾗﾌﾞﾗﾌﾞみたいだ

羽流と亜紀は映画にｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞ
こにらも負けずにﾗﾌﾞﾗﾌﾞだ
夜
羽流の車が着いた場所は、おいしいと噂の和食料理店[ウチロ]と言う店だ
噂を知らなければ通り過ぎてしまうくらい
目立たない場所に、その店はある
くわしく場所を聞かなければわからないほどだから
客はいつも少なかった

駐車場に羽流と亜紀を乗せた車が着いた
車内はお気に入りのMDが鳴っている

羽流｢やっと着いた｣

亜紀｢良かったねぇ〜!時間ギリギリだったよ｣

羽流｢危なかったね!!会社の人から、ちゃんと聞いたんだけどなぁ、とりあえず行こう!!｣

亜紀｢うん｣

車のエンジンを切る羽流
同時にMDが止まる
二人は車のドアを開け降りウチロに向かった

<ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ>
店のドアは味のある引き戸だ

｢いらっしゃいませ｣

店の奥から、お婆ちゃんが出てきたウチロの店は
72歳のお婆ちゃんミチが一人で切り盛りしている