恋形
ウチロは古い日本家屋のようなたたずまいだった
店は閉店間際だっからか客は誰もいなく羽流と亜紀の二人だけだった
だが
不自然にダンボールがいくつも並んでいた
ミチ「お二人さんですか??」
羽流「すいません!!閉店間際に」
ミチ「いえいえ!!こちらへどうぞ」
ミチお婆ちゃんは快く二人を案内してくれた
羽流と亜紀は、その席に座り、この店の一番人気の焼き魚定食を注文した
羽流「二つお願いします」
ミチ「はいよ!!二つね、ちょっと待っててね」
亜紀「すいません!!おねがいします」
ミチお婆ちゃんはニッコリと笑って厨房に消えていった
料理が出来るまでの間、羽流と亜紀は楽しく話し時間を使っていた
今日買った服のこと
ユーホーキャッチャーでとった人形のことなど
それから、しばらくして
ミチお婆ちゃんが料理の入ったオボンを二つ持って歩いてくる
ミチお婆ちゃんにとっては
とても重そうなので二人が座っている席まで持ってくるのを見ていられず亜紀は席を立ちミチお婆ちゃんを手伝った
亜紀「お婆ちゃん、お手伝いするよ」
ミチ「あら、あら!わるいわねぇ、気がきくやさしい子だねぇ、ありがとう」
亜紀がミチお婆ちゃんからオボンを受け取るとき