恋形

ミチお婆ちゃんの首に不釣り合いなロケットが見えたが
亜紀は構わずミチお婆ちゃんを手伝った
亜紀とミチお婆ちゃん二人で料理を羽流の待つ席に運ぶ

ミチ「ありがとう」

亜紀「いえいえ!!」

それを聞いたミチお婆ちゃんは羽流を見て言った

「いい、お嫁さんだね、幸せものだね」

お嫁さん…………

その言葉に二人はお互いに目を見て照れてしまったが否定もしなかった

料理は噂通り絶品だった
二人は残さず食べ食事を終えた
亜紀はミチお婆ちゃんの首にあるロケットが気になっていた
おもいきって聞いてみる

亜紀「お婆ちゃん?」

ミチ「はいはい?」

厨房から声がした
羽流はなぜ亜紀がお婆ちゃんを呼んだのかわからなかった

羽流「どうしたの?」

と亜紀に聞く

亜紀「ちょっと気になっちゃって」

羽流「ん??なにが??」

亜紀「ロケット……」

そうしてる間にミチお婆ちゃんが厨房から来た
羽流はまだ訳がわからない
亜紀が切り出した

「お婆ちゃん、私、お婆ちゃんを手伝った時、どうしても気になっちゃって、その首にあるロケットが」

ミチお婆ちゃんの首にはロケットが光っている
ミチお婆ちゃんは自分の首に手をあて

「これかい?」

と、つぶやいた
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