恋形
その時
<コンコン>
ドアを叩く音がして助手が入ってきた
助手「西田博士、そろそろ時間です」
西田「わかった、すぐに行く」
西田の言葉を聞いて助手は礼をして出ていった
西田「悪いね、藤井君、私も出掛ける時間になってしまった」
考えこんでいた羽流は気がついたように返事をした
「あっ!はい!!それでは、また明日うかがいます
今日はありがとうございました」
西田「すまないね」
羽流「いえ……また……また明日お願いします」
そういって西田の部屋を出ていった
西田はイスに座っているロボットを見ていった
「あと、もう少しで出来るからね」
その顔はとても穏やかだった
車を走らせ羽流は自分の会社についた
机に資料を置く、その時考太が話し掛けてきた
「羽流、おかえり!どうだった??見学は」
羽流は考太の顔をしばらく見つめながら
いつになく、真面目な顔をして聞いた
「なぁ…考太…」
「なっなんだよ!!そんな顔して」
驚いてる考太を見ても羽流は真面目な顔で続ける
「もし、唯ちゃんがロボットだったら??」
考太「えっ?う〜ん、それでもオレはかまわないよスキだからOK!!」
羽流「そっか……」
羽流は考え込んでいた