恋形

今日子「和彦、あなたと出会って、もぅ11年になるね。初めて和彦に会ったのは、私がビラ配りのバイトをしている時だった
私、うまくビラを受け取ってもらえなくて
どうしようと思ってるときに
和彦が来て私の全部もっていってくれたね」

和彦「一目見たときに好きになって、ひとめぼれってやつかな。」

今日子「うふふっ、そして私も和彦を気になりだして
街で会うたびに話をして、それから和彦から告白されて
付き合って初めてのデートは喫茶店。
覚えてる?あの店ピース」

和彦「覚えているよ」

今日子「いい店だったね」

和彦「今度一緒に行こう」

今日子「うん……いつかまた……いけたらいいね
そして二人で暮らし始めて結婚して
咲季が生まれて
あの子は、とっても、いい子に育ってくれた
そして、私の側には、あなた和彦がいて
この11年、ちょっと貧乏だったけど私は、とても幸せでした」

幸せでした??
何を言っているんだ
というような顔で和彦は今日子を見ている
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