恋形
そんな亜紀を見た園長は

「すべて、わかっていただけたみたいですね
やっぱり、あなた、亜紀さんに話してよかった
伝えてちょうだい、あの子に
亜紀さんが思ったことを」

亜紀「はい。でも……‥私なんかが話しても…」

園長「大丈夫。あなたなら、きっと」

亜紀「はい!」

園長に一礼をして
園長室を出ていった

亜紀は咲季が遊んでいた庭へと走り着いた
だけど
そこには咲季の姿はなかった

間に合わなかった

咲季は
また指輪を握って出ていった後だった

亜紀の思いは通じなかった
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