恋形

羽流は男の言っていることがわからなかった
亜紀も不思議な顔をしている

羽流「彼女の為にコンビニ強盗を??」

男「ああ、そうだよ。私も君たちと同じ
まっ、他の恋人たちと同じで
愛する人に誓ってきたのさ
なんでもできると
私の愛する人には薬が必要でね。
その薬を買うには金がかかるんだ


羽流「だからって強盗を!!」

男「羽流君。薬を買うのに金がいる。
そして、
薬がないと愛する人が死んでしまうとなれば
君は、どうする?」

羽流「えっ……」

男「そして、君は薬を買う金がないとなれば」

その時
駐車場にいる警察官の一人がスピカーを通して男に話した

警察官「君の要求はなんだ??人質を解放しなさい!!」

男は警察官の問い掛けには静かに笑うだけだった

男らの答えがない警察官たちは
事件の早期解決のため突入の準備をしていた

突然、亜紀が話しだす

「それは……スキな人が自分の為に何かをしてくれるのは、うれしいけど…
こんな……強盗までは…」
< 64 / 133 >

この作品をシェア

pagetop