青空色のタイムリー
つつる雨
朝は嫌いだ。
理由はあるのだけれど、そのどれもが現実味にかけることだ。だから否認し僕は生きる。それが………僕のした罪だから。
風とともに世界は終わる、なんて幻想を抱いていた幼少時代が懐かしい。今はカラカラな地に足をつき、やれやれ時代にしがみつく日々。つまらないと言えばそうなるし、楽しいと言えば、又しかり。所詮生き方なんて五万とある。だから人がどのように生きようと必ずしもどれかに該当するのが現実だ。
そんな人生を過ごした報いなのか、過ぎる日々に糸目を感じられなくなっていた自分に気がついたのは高校に入学して、二年生に進級したころだろう。今は三年生の夏。殺伐とむせ返す焼ける臭いの真夏の季節。あるものは浮かれ、あるものは鬱になる。僕は後者にあたるのだろう。理由は……聞かないでくれたほうが助かる。




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