だぶるっ!!
ふぁ―すとっ!!
噂の双子 恋奈side
黒縁メガネに古風なおさげ。
2学年では有名なコンビの傍ら。
私、東条恋奈は…。
只今、おっかけやってます☆
「翔太くぅ~んっ!!待ってよぉ~!!」
「誰が待つかっ!!」
狭い廊下を全力で走る男女を避け、人が綺麗に左右に分かれる。
「お弁当、一緒にた―べ―よ―っ!!」
「拒否するっ!!」
私が追っかけてるのは1学年下の1年生、関翔太君。
ちょっと長めの金髪や童顔が、あるアニメの主人公に似ているから、アニヲタな私はゾッコンラブ!!
翔太君の存在を知ってから、早3ヵ月。
毎日のように、翔太君をお昼に誘うけど、全然振り向いてくれない…。
…っは!!
もしや、ツンデレ!?
ならば、問題ない!!
なぜなら、ツンデレは私の大好物っ!!
「てんめっ!!さっきから何口走ってんだよっ!!」
気がつくと、翔太君が私の方を向いていた。
教室のドアでガ―ドしながら、だけど…。