だぶるっ!!

ついに、関が決断を出した。


「分かった…。1日だけだかんな…」


「は~い。前言撤回無しね。それじゃ、明日昼休みになったら、屋上前に集合ね~」


「え?屋上って生徒立ち入り禁止じゃ…?」



あたしは、手をヒラヒラと振った。


「気にしないの。じゃね~」


無理矢理関を帰らせ、自販機に再び小銭を入れた。



真弘はカフェオレ好きだよね~。


ん~…。恋奈は、水でいっか。


明日スッゴいご褒美があるんだし…。



終始ニヤニヤしながら、中庭に戻ると恋奈がおばあちゃんになっていた。



真弘は教室に戻ったみたいだし…。



残りのお弁当を平らげ、しばらくするとチャイムがなり恋奈と教室へ向かった。


授業が始まり、例のことを伝えると、案の定びっくりし過ぎて、悪い意味でクラスの注目の的になってしまった。




全く何やってんだか…。



でも、顔を赤らめながらも嬉しそうな笑顔を見ると、あたしの胸の中にじんわりと暖かな気持ちが広がった。




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