だぶるっ!!
「え?な、何?」
そんな関の態度に、恋奈は不安げな様子を見せる。
「いや、別に…。ともかくお弁当ありがとうございます。えっと、あれ?」
ふと、関が首を傾げた。
これにはあたしの頭の中にも?(ハテナマ―ク)が浮かぶ。
「あの、かなり言いにくいんスけど…」
「「何、何?」」
「2人の名前教えてもらって良いッスか?」
「「あ…」」
そういえば、あたしの事なんて全然話してなかった…。
と言うか、
「ちょっと、恋奈!!あんた関に名前も教えてなかったの!?」
「だって…。“おっかけ”だし…」
「あんたねぇ~…」
思わず溜め息が漏れる。
「それで、名前…」
困ったような顔をする関を見て、二回目の溜め息を吐く。
恋奈に視線を送り、顎で指図した。
「えっと、2年の東条恋奈です。改めましてよろしくお願いします…」
あたしも恋奈に続く。
「同じく、東条愛奈。因みに、恋奈の双子の妹」