だぶるっ!!

暫くの間、あたしと恋奈は如何にも重そうなドアを見つめていた。


「恋奈…」


「うん…」


「関、お弁当うまかったって」


「うん」


「『また…』だって!!」


「きゃ――――っ!!愛ちゃん、私、翔太君とお弁当食べちゃったよっ!!」


「うんっ」


あたし達は2人で抱き合った。


「どうしよっ。愛ちゃん、めちゃくちゃ嬉しいっ!!」


「うんっ」


「もう、死んでも良いっ!!てか、もう死ぬ!!」


「う…?ちょっ…!!恋奈、早まるなぁ~!!」


勢いで、屋上から飛び降りそうになった恋奈を必死に止め、落ち着いた頃にまた笑い合った。



「愛ちゃん、本当にありがとうっ!!すんごく感謝してるっ!!」


「ど~いたしまして」


「ね?なんか奢らして?」



「いいよっ!!あたしは、恋奈の笑顔見れただけで十分っ!!」







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