だぶるっ!!
これは本心だ。
あたしと恋奈は一心同体。
だから、恋奈が嬉しいのはあたしも嬉しい。
「愛ちゃん…。だ~い好きっ!!」
「きゃあっ!!」
恋奈があたしに飛びついてじゃれついた。
あたしも負けじとやり返す。
「あ、そうだっ!!」
不意に、恋奈が動きを止めた。
「何よ?急に」
「もし、愛ちゃんに好きな人出来たら、この命に変えてもその恋を成就させるっ!!」
「え…?」
あたしの心臓が大きく乱れ始めた。
「愛ちゃん、約束だからね?」
恋奈が無邪気に小指を突き出してくる。
良いのだろうか…。
この小指を絡ませて…。
良いのだろうか…。
「愛ちゃん?私、頑張るよ!!ね?」
恋奈の残酷な無邪気に負けて、あたしはしてしまった。
決して守られないだろう、約束を。