だぶるっ!!
早速、ま―君と生徒会室に向かっていると途中で、帰り仕度をしている愛ちゃんを見かけた。
「あっ!!愛ちゃ~ん、お~い!!」
声に気づいた愛ちゃんは、辺りをキョロキョロと見渡している。
人目を気にして、恥ずかしそうにしてるま―君をお構いなしに愛ちゃんに大きく手を振った。
私と愛ちゃんの視線がぶつかったところで、愛ちゃんの方に駆け出した。
「あっ、ちょっと恋奈!?」
慌ててま―君も追っかけてくる。
「何よ、2人とも。おっきな声出して…。恥ずかしいったらありゃしない」
「俺も同感…」
呆れ顔の愛ちゃんに、ま―君は疲れたように答えた。
「あっはは♪ごめんねぇ~!!」
反省の色の無い私に、ま―君と愛ちゃんが冷たい視線を送る。