だぶるっ!!
「新しくできたケーキ屋さんの味を確かめないといけないからっ!!」
「なぬっ!?そ、それには是非私もお供させて…」
「おいっ!!生徒会の仕事手伝ってくれるんだろ!?」
甘い情報につられそうになる私を、ま―君が即座に制した。
「あっはは!!冗談だよ、冗談…」
「じゃあ、あからさまにテンション下げないでくれる?…はぁ、仕方ないわね。何が良いの?買ってきてあげる」
「マジ!?んじゃあ…、ショ―トケーキとチョコレートケーキとチーズケーキとフル―ツタルトと…」
涎を垂らしそうになりながら、私は頭の中でケーキを並べていく。
「ちょっとタンマ」
「へ?」
「へ?じゃないわよ!!限度を考えなさいっ!!限度を!!」
愛ちゃんが財布をパタパタと振りながら言う。