だぶるっ!!
頭を抱え込んだ私に、ま―君が恐る恐る声をかける。
「え…と、恋奈?」
「なんでござんしょう…?」
廊下の壁に頭をくっつけ、なんとか体を支えている私は力無くま―君に返事をした。
「生徒会室、行く?」
うなだれるように頷いてから、のそのそと生徒会室へ向かう。
と、ま―君が急に足を止めた。
「ん?ま―君どうしたの?」
「恋奈」
「はい?」
ま―君に向き合うと、ポンと頭に手を置かれた。
「仕方ない…」
「へ?」
「生徒会の仕事頑張って手伝ってくれたら、お礼に噂のケ―キ屋で好きなもの1個奢るよ」
そう言って、ま―君は優しく笑った。
「ほんとっ!?」
「俺は、嘘つかないよ?」
この言葉を聞いて、私はたまらず飛び上がった。
「ぃやったぁ~!!ま―君最高!!ま―君大好きっ!!」
そして、調子に乗った私はま―君に抱きついた。