だぶるっ!!


そう言って、明るめの茶髪をかきあげた。


おぉ…。


さすが愛ちゃん…。

おっとなぁ~…。



「ねぇ、恋奈。真弘と3人でお弁当食べない?」


「え?でも…。翔太君…」


俯くと、愛ちゃんが優しく笑った。


「大丈夫。関のことは私がなんとかするから。ね?」



「本当!?」



「本当、本当。ほら、真弘待ってるよ。行こ?」



私素直に頷き、3年生の教室に向かった。



今、私の隣を歩いてるのは、東条愛奈。


私の双子の妹で、私の最高の相棒。



双子って言っても、私達は『二卵性双生児』だから、性格はもちろん容姿だってバラバラ。



チビで童顔な私とは違い、愛ちゃんはスタイル抜群で綺麗な顔立ちをしている。



こんな凸凹コンビは、学校にはそうそういず、ちょっとした有名人になっている。



その理由の中に、私達の幼なじみの存在があることも事実だったりする。



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