だぶるっ!!
「じゃあ、遠慮なくもらっちゃうね~」
私は、早速唐揚げを半分に切りかたっぽを頬張った。
「ん~!!やっぱ、おばちゃんの唐揚げ最高~!!私達の過半数が冷凍食品だからね~」
「恋奈も自分で作りなよ。ほら、愛奈もど―ぞ」
渋る愛ちゃんに、ま―君はいわゆる『あ~ん』をして、唐揚げを食べさせた。
「っ!?!?!?」
愛ちゃんはびっくりしたように、目をパチクリさせた。
「あははっ!!愛ちゃん、面白い顔~」
からかってみると、愛ちゃんは拗ねたように俯き、口をモグモグさせた。
「…美味しい」
ポツリと呟くと、愛ちゃんは急に立ち上がった。
「あれ?愛ちゃん、どこ行くの?」
「ジュ―ス、買ってくる」
スタスタと歩いていく愛ちゃんを、ま―君と私はボケッとした顔で見送った。
「怒らせちゃった…かな?」
「あとで何か奢るか…」