【完】ポケット-幼なじみ-
はる君がこっちに近付いてくる。
思わず顔を膝にうめて隠す。
「……歩夢?…なんで?」
はる君が目を丸くする。
み、見付かっちゃった…っ……
「えっと……っ、だ、誰か来たみたいだったから…。」
苦し紛れにそういうと
はる君の手が私の顔の前にくる。
そのまま私の額に手をあてると
「…熱上がってる。…………上、行こうか。」
はる君が私の手を引いて立ち上がらせた。
ふらふらとしながら上に行って
またベッドに横にならされた。