【完】ポケット-幼なじみ-
横になるとはる君が肩まで
タオルケットを掛けてくれた。
少しだけエアコンがついてて涼しい。
「ねぇ……さっきの人………」
私が口を開くとはる君は動きを止めた。
「……………………。」
少しの間、空気が重くなった気がした。
「や、やっぱ…なんでもな」
「……スカウトしに来た。」
私の言葉を遮ってはる君はそういった。
「……スカ………ウト?」
「…うん」
はる君なら有り得る話しだけど
いざ、はる君の口から聞くと
なんだか
信じることができなかった。
いや、信じたくなかったんだ。