【完】ポケット-幼なじみ-





「そっか…、


 丁度よかっ…たね。」










語尾にいくにつれて












小さくなっていった私の声。






今にも消えそうな声で言った。










なんだか涙が出そうになって









頭からタオルケットをかぶり








顔をかくした。










やらないで、なんて言えない。









一緒にいたい、













なんて……言えるわけがない。













ただの幼なじみ、だから。












――幼なじみと恋人の境界線だから。






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