【完】ポケット-幼なじみ-



私はまた引き寄せられて



はる君の胸の中で



ひたすら静かに泣いた。







* * * * * * *






腫れぼったい瞼をゆっくりと開けた。






いつの間にか寝ていたらしい。








しかも、ベッドの上だ…。








はる君が泣き疲れて眠った私を移動させてくれたのかな?






「………………はあ」



気が重い。




多分、色々なことがいっぺんにおきすぎて頭の中ぐちゃぐちゃになってたんだと思う。






もう、わけわかんない……。







はる君の気持ちも私自身の気持ちもわかんないよ…。






こんなとき、千夏がいつも側にいてくれたから寂しい。






…ねぇ、どうすればいいの?



どうすれば間違いのない道に進めるの?





わからない――――…‥
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