【完】ポケット-幼なじみ-
「…………っ」
首を横に勢いよくふって私の頬に触れる手を振り払うとしたけど直ぐ動きを止めた。
首に冷たくてかたい物体が当たってて動かすことが出来なかった。
「…動いたら死ぬ、よ?
………………死にたい?」
私を真っ直ぐ見ながら言う。
さらに恐怖心が積もっていく私は
声も出せず動けなくて目で訴える。
「じゃ、暴れないでね。」
お兄さんが微笑む。
…その笑みが本気で、
怖いのは……言うまでもなく
身体が大きく震えだした。
お兄さんが私の上にのって
私の服のボタンに手をかけた。
いやだよ…………
目からは涙が溢れていくばかりだった。