【完】ポケット-幼なじみ-
野菜を全て切り終わったあと、私は軽く炒めて、はる君は食器を洗ってくれてる。
もし、はる君と結婚したらこんな感じなのかな……。
というか…はる君と結婚出来る人は幸せだよね……。
「…る。」
「……歩夢、焦げてる!」
はる君が水を止めて言った。
「…え……っ」
鍋を見ると確かに焦げていた。
「…わ、ど…どうしよ…っ」
パニック状態の私とは反対に
「貸して。」
とはる君は冷静に私から木べらをとって火を弱めた。
唯一、私の得意分野の料理が…。
………良いとこ全くないじゃん。
だめだなぁ……、私。
心の中ではぁ、とため息をついた。