【完】ポケット-幼なじみ-
「お母さんは絶対…
良いっていってくれるでしょ?
だから………っ」
そこまで言うとはる君は
何も言わず、私を抱きしめた。
「さんきゅっ。」
私の耳元で呟くように言うとはる君は直ぐに離れた。
──離れたあと、寂しいって思ったのはなんで?
応援する、そういったのは自分。
だから寂しいなんて、思っちゃだめなんだ。
「ご飯、食べよ?」
寂しさを誤魔化すように
話をかえると、胸が傷んだ。