【完】ポケット-幼なじみ-



「…いただきます」







ズキズキと傷む胸を抑えながらご飯を食べる。







いつもなら、沢山話してるのに。








「……そういえば明日、
 放課後…警察が
 お兄さんのこと聞きたいって。

 …………大丈夫そう?」







「あ、うん。」







せっかく、はる君が話し掛けてくれたのにそこで会話は途切れた。








「………………。」






会話のない食事。








こんなの初めてで、息が詰まる。








「ごちそうさま」






逃げるように急いで食べ終え、食器を片付けてから二階に上がった。
< 151 / 318 >

この作品をシェア

pagetop