【完】ポケット-幼なじみ-
「…いただきます」
ズキズキと傷む胸を抑えながらご飯を食べる。
いつもなら、沢山話してるのに。
「……そういえば明日、
放課後…警察が
お兄さんのこと聞きたいって。
…………大丈夫そう?」
「あ、うん。」
せっかく、はる君が話し掛けてくれたのにそこで会話は途切れた。
「………………。」
会話のない食事。
こんなの初めてで、息が詰まる。
「ごちそうさま」
逃げるように急いで食べ終え、食器を片付けてから二階に上がった。