【完】ポケット-幼なじみ-
…………だって、授業中だよ?
席、1番後ろだからまだ良いかもしれないけど、絶対誰かに見られてたよ……?
「……いいの?」
思わず聞いてしまった。
何が?の変わりにはる君は私を見る。
「あ、あたま…撫でちゃって。」
「別に先生こっち
見てないし、平気でしょ。」
はる君は、わかってないよ。
先生なんかじゃなくてはる君自身が、だよ。
「それに…俺がしたくなったし。」
―――――――ドキンっ
突然、胸の鼓動が速くなる。
また、顔を真っ赤にして黙って俯くとはる君に頭をさわられた。