【完】ポケット-幼なじみ-




…………だって、授業中だよ?









席、1番後ろだからまだ良いかもしれないけど、絶対誰かに見られてたよ……?











「……いいの?」















思わず聞いてしまった。











何が?の変わりにはる君は私を見る。









「あ、あたま…撫でちゃって。」









「別に先生こっち
 見てないし、平気でしょ。」










はる君は、わかってないよ。









先生なんかじゃなくてはる君自身が、だよ。










「それに…俺がしたくなったし。」








―――――――ドキンっ









突然、胸の鼓動が速くなる。










また、顔を真っ赤にして黙って俯くとはる君に頭をさわられた。
< 214 / 318 >

この作品をシェア

pagetop