【完】ポケット-幼なじみ-
「明日転校生来るらしーよ?
…知ってた?」
輝くんが私達二人にきいた。
はる君と顔を見合わせてから
同時に首を横に振った。
「めずらしいよなー…
この学校に来るなんて。」
輝くんが椅子を前にずらしながら言った。
「…転…校生?
………確かにめずらしいね。」
私がそういうと輝くんは不満そうな顔で
「……そ。」
と頷いた。
「輝、どんな人か知ってんの?」
いままで黙ってたはる君が、ようやく口を開いた。