【完】ポケット-幼なじみ-
「あの…ね…ぇ?
千夏……………っ」
動揺してるのがわかるくらい、いっきに顔が赤く染まった。
だけど夕焼けが私の頬の色を隠してくれていた。
「ふふ…この際だから…さ?」
口をおさえながら笑みをこぼす千夏はいろいろな意味で最強なのかもしれない。
「…………キス?」
私がそれだけ言うと千夏は、どっちからどっちから?ともっと興味を持ってしまったようだ。
……あれ?千夏ってこんなキャラだったっけ?
完璧に変わった気がする。
それか私がいままで知らな過ぎたんだ。
千夏とは普段こういう話しはしなかったし。
私は最近自分がはる君のこと好きだ、って気付いたばっかりだったから。
それから千夏には時間のぎりぎりまで沢山質問されて、精神的にくたくたになりながら帰った。