【完】ポケット-幼なじみ-
真井さんが千夏の頬を叩いた。
「………っ」
叩かれた頬を抑えながら痛そうにする千夏。
千夏は真井さんを一回見ると真井さんは千夏につかみ掛かって耳元で何かを呟き後ろに押した。
千夏はバランスを崩し椅子と机に飛び込むようにガタタタタンと倒れた。
痛そうにする千夏を見て、私ははっとする。
「…やめてよ…っ」
苛立ちを覚え、私も椅子から立ち上がった。
「へぇ、あたしに逆らうわけ?」
ぐいっと私の顔をつかんで上に向けさせる。
「…あゆ、やめて。いいから」
横目で肩を抑えながら言う千夏を見る。
「…でも…っ」
「…お願い。」
千夏がそういったから私は真井さんの手を振り払って千夏に手を差し延べて保健室に行った。