【完】ポケット-幼なじみ-
ちょ…ちょっと待って……!
私、今のはる君と一緒に留守番なんて無理、だよ…っ
「わわ…私も一緒に行きたい!」
駄目元で言ってみるけれど
「無理に決まってるじゃない。
学校があるのよ?」
と案の定、ダメだった。
「…っ…、じゃ…あ子供を
二ヶ月も置いて…おくの?」
どうにか二人にはならないようにと、とりあえず色々言ってみるけれど。
「何言ってるのよ、さっきから。
歩夢がそんなこと言うの
珍しいわね。
大丈夫よ、
陽斗君がいるんだから。」
「あ、あと2日3日で旅立つからね。」
と付け足してテキパキと荷物を詰めてくお母さん、は知らないだろうけど…
その“陽斗君”が、一番心配なのに…っ!