【完】ポケット-幼なじみ-
「………ふぁああ…」
朝起きて、ご飯を食べ終えてから支度をしながら、本日何回目かわからない、あくびをする。
昨日は眠れなかった。
やっぱりはる君と一、二ヶ月二人なんて無理だよ。
「……どうしよ…」
という一人ごとはあくびと共に洗面所に消えた。
準備が整えて制服に着替えて行こうとすると、ピーンポーンとチャイムが鳴った。
誰だろう、なんて思いながらスクールバッグを持って玄関のドアを開けると、はる君がいたんだ。