【完】ポケット-幼なじみ-
――――
―――――…
『さむいよ、かえりたい…』
『だいじょうぶ、
ぼくがいるから!
ほら、こーやって
すればあったかいよ』
雪降ってる中、男の子は小さな身体でぎゅうっと抱きしめた。
―――――
――――――…
そういえば昔もこんなことあったかも…。
雪が降ってる日に迷子になってはる君と二人で抱きしめ合ったんだよね。
一生懸命、お母さん達が捜してくれて見付かった時は二人とも凄い怒られたな…。
………………寒いよ……
―――――――――ふわっ
あれ………………暖かい…?
…………おまけに雨も止んだ?
「――――――はる君…?」