【完】ポケット-幼なじみ-
「…んでこんな時まで
…の名前呼ぶんだよ…馬鹿」
ぎゅうっと抱きしめられる。
力強くて暖かい………。
…この温もりを私は知ってる。
………はる君…、戸塚先輩…、輝くん……?
寒すぎて誰だか、わからないや。
うとうととまた眠くなってくる。
「……寝るなよ…っ。」
ゆさゆさと私の身体が揺すられる。
「…寒いし、眠い…」
私がそういってまた眠りにつこうとしたら、いきなり顔をあげさせられて強引に唇を奪われた。