あなたとわたし
「あの、哲哉くんから、此処で待ってるっていう伝言を貰ったんですけど…」
私が勇気を振り絞って言った。
すると先輩たちは、
「何の事?俺ら呼んでねぇよ?」
と否定していた。
1度、哲哉くんを呼んで来いという話になったのだが。
哲哉くんは既にいなかった。
それで、少しだけ4人で話した後。
結局解散することになった。
私たちが帰る途中、敬浩先輩が「あっ!」と言った。
とっさに振り返ると、敬浩先輩が。
「そういえば、俺。昨日メールしたんだけど見てくれた?」
と言ってきた。
確かに、昨日。知らないメアドからメールが来ているのは見た。
「はい、10:00ごろのメールなら…。」
私が答えると、先輩は笑顔で。
「あのメアド俺のだから!俺、いつも暇だし。だから、いつでもメールしてきていいから!」
そう言ってくれた。
その一言が、ただ嬉しくて。私は…
「はい!」
と勢いよく返事をした。